ちんちんに帯状疱疹ができた話 その3
どうも、tpokaです。
その1
その2
タマタマが痒く、湿疹に効くステロイド系の塗り薬を処方してもらおうと皮膚科の診察を受けました。
先生「症状は右半分ですか?」
私「え?ああ、はい」
先生「そうですか。(太ももとお尻を見ながら、)他の部位は大丈夫そうですね」
私「?」
先生「はい、いいですよ。ズボン上げてください」
ズボンをはき、椅子に座ると、先生が続けます。
先生「えっと、tpokaさん、よく聞いてください」
私「???」
先生「tpokaさん、これは帯状疱疹です」
私「え?(え???)」
私「(帯状疱疹?お腹とか顔にぶわーってなるアレ???)」
私「(タマに?????)」
衝撃的な告知でした。病気系の告知は、高校受験の第1志望校の試験日前日に「肺に穴が空いている」と言われたことがありますが、それの次ぐらいの衝撃でした。
まさか、陰部に帯状疱疹ができるとは夢にも思いません。
帯状疱疹は、体内の帯状疱疹ウイルス(ヘルペスウイルスの一種)によって引き起こされます。子供の時に水ぼうそうにかかったことがある人は、体内に帯状疱疹ウイルスが残り続けます。
これといった原因はよくわかっておらず、疲れやストレス等による免疫力の低下を引き金に、ヘルペスウイルスの活動が活発になることで帯状疱疹の症状が出るようです。右半身か左半身、どちらかに症状が出ます。
症状が進むと、神経症状を引き起こす侮れない病気です。顔に帯状疱疹が出て、顔面が麻痺してしまった方を私は知っています。
帯状疱疹の詳細は以下のマルホのサイトが参考になります。(同社の同じ内容のパンフレットを診察時にもらいました。)
発症部位の内訳がありますが、下半身は17%。決して多くはありません。さらにその中でタマタマはどれくらいの割合なのでしょうか。
さて、頭の中がぐっちゃぐちゃの私をよそに、先生は淡々と治療、注意点について説明を続けます。
先生「タオルはご家族と分けてください」
私「あの~3歳の娘がいるんですが、お風呂で水ぼうそう移らないですかね…?」
先生「水ぼうそうのワクチン打ってれば大丈夫です。まあ心配ならお風呂は分けてください。(手のひらでタマタマをゆさゆさと触る素振りを見せながら)こうやって直に触らせたりしなきゃ大丈夫です」
その動きはいらんだろ。
先生「今から薬を飲めば大丈夫だと思いますが、患部的に、神経症状が進むと、排尿や排便時に激痛がしたり、出せなくなることがあります。そこまで進んでしまったら、すぐに大きい病院に行ってください」
まさにタマヒュンです。
ひと通り説明を受け、クリニックを後にしました。時間はもう昼過ぎ。
前述のとおり済ませたい用事があったのですが、大事を取ってやむなく諦め、薬局へ向かいました。
薬剤師「(薬を見ながら)本日は帯状疱疹ですか?」
私「はい」
薬剤師「どちらの部位ですか?」
私「あ、えっとー、ちn、たm、インブです」
薬剤師「あ、そうですか」
まだ慣れません。
出された薬は
・抗ウイルス薬(バラシクロビル錠500mgアスペン)7日分
・解熱・鎮痛剤(カロナール錠500mg)7日分
・炎症、痛みを抑える非ステロイド系の塗り薬(ベシカムクリーム5%)
抗ウイルス薬は飲み切りです。1回2錠を毎食後服用します。なかなかの量です。
カロナールは痛みが引いたら飲まなくていいそうです。(私は結局飲み切りました)
塗り薬に至っては非ステロイド系、風呂上りの清潔な状態で1日1回塗ります。
ステロイド系の塗り薬をもらうだけ、と思っていたはずが、こんなことになるとは。
薬剤師「帯状疱疹の治療は、症状出て72時間以内に薬を飲み始めれば重症化しにくいと言われています。症状が出て何時間ぐらいですか?」
思い返すと、前々日の未明から発症したと思われるので60時間ぐらい経っていました。ギリギリでした。
薬剤師「であれば、すぐ飲み始めてください。お大事にどうぞ」
そこから薬を飲み始めましたが、抗ウイルス薬の効果が現れるのに服用を開始してから2日程度かかるので、それまではわりと痛かったです。
また、部位が部位なので、歩いてパンツで擦れる度に痛いのです。
ただ、早期に薬を飲むことができたおかげで、悪化することなく3週間ほどで完治しました。後遺症もありません。
以上が、ちんちん、もといタマタマに帯状疱疹ができてしまった私の体験談です。
今回の私の経験から言えるのは、男性器のトラブルは泌尿器科とは限らないということでしょうか。
尿道等の痛み、痒みや、タマタマそのものが腫れた等の症状は泌尿器科で良いようですが、皮膚表面の痒み等は皮膚科のほうが適切な場合があります。
ですので、自分で少し調べた上で、受診して「あれ?」と思ったら、セカンドオピニオンとして別の病院に行ってみる、ということが必要な感覚なのかなと思いました。
私の場合、もし、最初の泌尿器科の診断に違和感を覚えていなかったら、帯状疱疹と気づかず、効かない薬を塗り続け、悪化が進んでもっと厄介なことになっていたかもしれません。もっとも、私は「陰嚢湿疹」と思い込んで皮膚科へ駆け込んだわけですが。
タマタマが赤くなったら、泌尿器科だけではなく、皮膚科も選択肢に入れてみてください。
とりとめもない話でしたが、こんなところで結びとしたいと思います。
タマタマに帯状疱疹はできます。同じ症状になった人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ちんちんに帯状疱疹ができた話 その2
どうもtpokaです。前回の続きになります。
その1はこちら↓
泌尿器科でタマタマの湿疹を診てもらったところ、実は皮膚科案件でした。
皮膚科も診られる泌尿器科であれば、皮膚の症状でわかるのでしょう。私が最初にネットで見つけた泌尿器科はそういうクリニックでした。
ですが、近所の泌尿器科は皮膚症状には疎い先生だったようです。いや、でも男性器のトラブルでまさか皮膚科とは思わないですよね?
とにかく、目当てのステロイド系の塗り薬をもらうには、皮膚科へ行くしかありませんが、当初の用事も済ませたい。タマタマが痒いだけで用事を諦めるのはなんかシャクなので、現地へ行き、周辺の皮膚科を改めて予約しました。
予約の順番が近づき、皮膚科へ。そこの皮膚科は、医師3人体制のようで、男性、女性いずれの医師もいるようでした。院長は男性で、クリニックの入り口には、
「院長の診察をご希望の場合、受付でお申し出ください」
との張り紙が。
特段、院長を希望というわけではありませんが、何も申告せず女性の医師にあたるのは、患部的に気まずい気がしたので、
「あの~男性の医師でお願いできますか…?」
と受付で伝えました。なんなく了解されました。
自分の順番になり、名前を呼ばれます。診察室に入ると、比較的若めの男性の先生がいました。今度は事前に問診票を書いていたので、症状はすでにカルテに打ち込まれていました。
先生「陰嚢の裏に湿疹ですか」
私「そうなんです。赤くなっていて痒みとヒリヒリする痛みとぶつぶつが」
そう伝えたところで、先ほどの泌尿器科みたいにまたベッドに横になるのかなと思い、そそくさとベッドに体を向けたところ、
先生「それでは、横にならなくていいので、立ったままズボンをおろしてください」
これまた新体験です。言われるがままその場で立ち上がり、ズボンとパンツを下ろし、自分で玉袋をめくり上げ、先生に患部を指で示します。すると、
先生「んん?これは…」
また、先生の反応に違和感を覚えます。
すると、先生はルーペで患部をじっくりと観察し始めました。本日何度目かの何とも言えない気持ちです。
先生「症状は右半分ですか?」
私「え?ああ、はい」
先生「そうですか。(太ももとお尻を見ながら、)他の部位は大丈夫そうですね」
私「?」
先生「はい、いいですよ。ズボン上げてください」
ズボンをはき、椅子に座ると、先生が続けます。
先生「えっと、tpokaさん、よく聞いてください」
私「???」
その3へ続く
ちんちんに帯状疱疹ができた話 その1
はじめまして、tpokaと申します。
中身はタイトルのとおりです(正確にはタマタマです)。いたって真面目です。
ブログは普段全くやらないのですが、個人的には衝撃的なことだったことと、同じ状態になった方の助けになればと思い、経験談を残しておこうと思います。
ある水曜日の朝、起床すると玉袋の右半分の裏側が痒いことに気が付きました。トイレで見てみると、一部が少し赤くなっていました。これを読んでくださっている男性の方は共感してもらえるかもしれませんが、パンツの中が蒸れたり、パンツの固い部分が玉袋に接触し続けてると痒くなることがありますよね、あんな感じでした。
経験上、一日もあれば自然に引いていくのがわかっているので、あまり気にせず、いつも通り過ごしていました。
ところが、木曜日の夜になっても一向に痒みがおさまらず、それどころかヒリヒリしてぶつぶつが黒くなってきました。少し嫌な感じだったので、「金玉 湿疹 ぶつぶつ」でググると、とある泌尿器科のサイトで「陰嚢湿疹」という症例を見つけました。(陰嚢(いんのう)とは玉袋のことです。)
それによると、蒸れたりすることで湿疹や痒みを引き起こすとのことで、ステロイド系の塗り薬で治療するとのことでした。
翌日金曜日は、個人的に済ませたい用事があり、"たまたま"仕事の休みを取っていたため、朝イチで近所の泌尿器科へ行くことにしました。
金曜日、泌尿器科へ行くと、すでに3~4人の患者さんが。診察券と保険証を出すと、
受付「本日はどうされましたか」
と受付の事務の方が小声で尋ねてきました。さすがデリケートな部分の診療科目です。
私「あの~タマ…あ、いや急所がかゆ、えー湿疹が」
どう答えたらいいかわからずしどろもどろになりましたが、さすがにそこは慣れているのか、「わかりましたー」で終わりました。
ほどなくして自分の名前が呼ばれ診察室へ。院長は50~60代と思われる男性医師。
先生「今日はどうされましたか?」
私「タマの裏側に湿疹みたいなものが」
そう伝えると、診察ベッドに仰向けになり、ズボンとパンツを膝ぐらいまで下ろすように言われます。そしてゴム手袋をした手で私の玉袋をめくり上げます。
診察とわかってはいるものの、まじまじとタマタマを見られるのは、何とも言えない気持ちです。
まあ診察してもらってステロイド系の薬を処方してもらえばいい、ただそれで終わりです。
先生「えーどのへんですかね?」
私「(自分で患部を示しながら)この辺です。赤くなってぶつぶつが」
先生「ん~?これ?たしかに赤いけど皮膚症状だねえ」
「(ん?)」
ここで私は大きな違和感を覚えます。この先生、あまりピンと来てないのか?と。
診察が終わり、
先生「まあたしかに赤くなってますので、抗菌薬でも出しときますね」
私「(え?抗菌薬?ステロイド系って抗菌薬と同じだっけ?)」
先ほど覚えた違和感が一層大きくなります。
先生「まあしばらく塗ってよくならなかったら、皮膚科に行ってみてください。泌尿器科ってどっちかというと中のほうなんだよねえ」
私「(は?)え、あ、はい」
違和感をぬぐい切れないまま病院を出て、とりあえず処方箋を手に薬局へ。
そして処方してもらった塗り薬はやはり抗菌薬。ググってみると、陰嚢湿疹の治療に使われるような薬ではありませんでした。
そしてググった結果こうも出てきました。
「陰嚢湿疹の症状は皮膚科へ」
そう、完全に受診科を間違えました。泌尿器科じゃなく、皮膚科へ行くべきだったのです。
その2へ続く